No.475 音訳部会研修会

秋の深まりを感じる今日この頃です。皆さまには、お変わりなく活動に励んでおられることでしょう。

さて、長岡市立中央図書館を会場に、点訳・音訳の会 新潟県連合会音訳部会の研修会が開かれました。講師は、埼玉県立久喜図書館の佐藤聖一さんです。

以前当会で開催した「音訳者に未来はあるか」の登檀者の一人だった佐藤さんの話を、一人でも多くの音訳者に聞いてもらいたいと、音訳部会長の斉藤さんたちが、企画したものです。県内には、28グループあるそうですが、内180名が参加。大盛況でした。

録音図書をまだ製作していない県立図書館にも、ぜひ、声をかけてと、斉藤さんに無茶ぶり?をしました。お顔馴染みの若い職員さんが参加してくれていました。

ところで県内には、公共図書館も社協もあるのですが、点訳・音訳共に、活動母体となっているのが、新潟県視覚障害者情報センターです。同センターに県内の音訳者が個人登録しています。原則、全員が録音図書を、サピエにあげられるということです。情報の共有という面では、素晴らしい仕組みです。

新潟市内の桃花会や糸魚川のいとよ朗読奉仕会、三条の音声訳虹の会のみなさんともお話ができました。やはり、郷里である新潟のことは、気になります。

佐藤さんからは、「音訳者・音訳ボランティアに求められる技術と耳を育てる(利用者に分かりやすい音訳をめざして)」という演題で問題提起や指導がありました。

またまた、さまざまな録音図書をきかせてもらいました。悪い音訳を聞いて、どこが悪いのかがわかるように耳を育てることが大切と話されました。みなさん他人事と思わず、謙虚に聞いてもらえたでしょうか。やはり、具体例として聞かせてもらえるのは、ありがたいですね。

県内全域の音訳者が一同に会して学べる機会があることは、重要です。音訳者といえど、情報格差があるわけですから。参加してよかったという声が聞こえてきて、私までも嬉しくなりました。

また、今年から伊藤忠記念財団の「わいわい文庫」の校正(音声ではなく、文字データと音訳の一致確認)を始めた三条の渡辺さんからは、「読みがすごい、もはや音訳ではないですね」と言われました。このことも嬉しかったです。

皆さま、さまざまお世話になりました。ありがとうございました。
引き続きよろしくお願いします。

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