昨12月24日に筑波大学附属視覚特別支援学校で、こちらも3年ぶりに上記フォーラムが開催されました。
「コロナ感染によるクラスターなど発生させてなるものかと、生徒も先生も日々頑張って過ごしています。寄宿舎の生徒が全員、ホームに帰省した時点での開催となりました」と鳥山由子先生からお話しがありました。最大限の配慮をしての開催です。
午前中は、国立民俗学博物館の広瀬浩二郎の講演です。
コロナ禍であろうがなかろうが、広瀬さんは常に「さわる」を意識します。
演題は「ウォーキング・イズ・ワーキング」
ウォーキング(歩くこと)は、ワーキング(頭と体を働かせること)なりと。
広瀬さんのお話しは、いつも刺激的です。
常識にとらわれていては、ダメということでしょうか。
さて午後からは、「視覚障害児の特性を生かした科学体験活動の継続と発展のためにーwithコロナの時代における、科学へジャンプ地域版の役割ー」
それぞれの地域の実行委員会からの話題提供がありました。
コロナ禍での開催は見送り、2022年に何とか再開。その時工夫した点、苦慮した点などが報告されました。
こういうことを経験した子どもたちとそうでない子どもたちの差は大きいと思います。
授業では、補いきれない貴重な活動を何としても持続させていただきたいと思います。しかし活動資金の問題、人材の確保などは、とても重要で難しい問題です。
民間のこういった活動には、つきものの課題ではないでしょうか。当音ボラネットも同じ問題を抱えています。
今回もまた、懐かしい再会と新しい出会いがありました。
児童書の音訳を始めるに当たり、鳥山先生が何人もの先生方を紹介してくださいました。
その後、選書等などさまざまアドバイスをいただくことができました。
その中の広島の樋口先生、筑波大学附属視覚特別支援学校の松田先生、半田さん、直接お礼をお伝えできてよかったです。
また、早稲田大学の地神先生とも懐かしい再会でした。
飯田橋にお訪ねくださった折、お話しのあった学生さんも、もう4年生だそうです。大学院進学の希望もあるそうで、一歩いっぽ、確実に進んでいます。嬉しいかぎりです。
また「月刊視覚障害」の「言葉で描く絵画」シリーズで、本年お世話になるアーティゾン美術館の細矢さんにお目にかかれたこともありがたかったです。
対面開催の大きな喜びの一つです。
今年こそ、さまざま対面での開催が増えていくことを期待します。