新宿区立戸山図書館の矢部館長から、鶴見大学文学部の元木先生を紹介され、大学まで案内していただきました。
先生は3Dプリンターでパリの凱旋門や石川の金沢駅の鼓門など名所や地図を作成し、視覚障害者へ情報提供している方です。
とても楽しい方です。
伊藤忠記念財団の電子図書「わいわい文庫」で、昔話の神奈川版を作られた方でもあるそうです。
視覚障害の方たちにとって「触る」ということから得られる情報もまた、重要なものだと思います。
盲学校のお子さんは、「学校って、こんなに長いんだ。屋根は平らだね」と初めて自分の学校に触って、嬉しそうだったと。自分の家に触ってみたいと言う人もいるそうです。何となくわかる気がします。
傍らに優しいお顔のお地蔵さんがありました。
そういえば、音訳版の「かさじぞう」の表紙絵や挿絵の説明、利用者の方、特に子どもたちには、伝わっているのかなと、ふと思いました。
言葉では補えないものを、こういう形で補足することもありかもと、思ったりしました。
熱心で器用な学生さんが工夫しながら作っているそうです。
今すぐ一緒に何かできるというものではないかもしれません。
しかし、あそこにこんなことをしている人がいるという情報は大切にし、みんなで連携、協力しあってなにかできることを見つけたいと思いました。
鶴見大学は、有名な曹洞宗の大本山である總持寺の敷地内にあります。
紫陽花がきれいでした。