No.537 観劇

都内初台の新国立劇場に行ってきました。

シェークスピアの「尺には尺を」を観てきました。

大阪から夜行バスで上京、終了後にトンボ帰りをしてまで観たいという視覚障害の方の誘導の為です。

シェークスピア全集全33巻(松岡和子個人全訳)を対面で、年内には読了というからすごい人です。案内をよろしくと連絡がありました。

新宿バスタに朝6時、そして帰りは夜10時。
丸々お付き合いはできませんが、8時にバスタにお迎え、ブランチの後、会場へ。観劇の後は夕食。夜の8時までという丸1日のスケジュールとなりました。

知りませんでしたが、目や耳に障害のあるお客様への観劇サポートの提供があるのです。

開演2時間前に受付を済ませ、先ずは音声ガイド機器が貸し出されます。

続いて小道具、生首を包んでいるため血の滲んだ布、それが入っている取手付きのバスケットや鍵、そして衣装、舞台全体の模型などに触りながら、説明を聞きます。合間に見どころなども。

最後には、会場の客席内へ。

900人収容のところで、レコード大賞の発表音楽会の開催場所でもあるそうです。

さて、そうそう観客が舞台にあがることはありません。興味津々。

中央に見上げるような壁。窓や出入り口があります。水が張ってある池が2つ。単なるお飾りかと思いましたが、劇中でしっかり使われていました。

舞台からの眺めは、独特な感じがしました。

演劇とは、テレビや映画とはまるで違う魅力があることに気づかされました。

舞台に立つ人も観る人も、その魅力にとりつかれたら、やめられなくなるのではと、思いました。

私にとってもとても貴重な経験でした。誘ってもらって感謝です。

全体的にとてもわかりやすかったと、ご本人も満足そうでした。

映画といい、美術鑑賞といい、演劇といい、障害があろうが無かろうが、みんなが楽しめることが増えるのは、素晴らしいことです。

みなさん、どんどん外に出ましょう。

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