師走に入って間もないある日、都内両国で、『越後瞽女唄「さずきもん」東京公演 瞽女の足跡 その三』が開かれました。
人間国宝であり、最後の瞽女と言われた、小林ハルさんから指導を受けた萱森直子さん。そのお弟子さん「さずきもん」の小関敦子さん、その妹弟子である我らが広沢里枝子さんお二人の舞台です。
広沢さんの力強い伸びやかな唄声は、健在でした。
太夫役の広沢さんと才蔵役の小関さんの掛け合いが楽しい「瞽女万歳」が賑やかで面白かったです。
小関さんが語る段物と言われるなかの「赤垣源蔵2段目・4段目」
丁度12月であり、会場が両国とあって、印象深く聴かせていただきました。
それぞれ個性の違うお二人の公演、楽しかったです。
盲目の女旅芸人が連なって歩いて行く光景が思い起こされました。
ご挨拶の中で、小関さんが「細くて小さな瞽女唄の炎だけれども、消さずにどこかで灯し続けていたい」と書かれていました。
大切な貴重な文化とも呼ぶべきものではないでしょうか。応援していきたいと思います。
ところで、両国には、吉良邸跡はじめ、忠臣蔵の舞台となったところがたくさんあります。いつかゆっくりと、散策してみたいと思いました。
さて、広沢さんの次回公演の案内です。
瞽女唄の息吹 広沢里枝子 瞽女唄コンサートinこうのす 紫苑vol.5
日時 令和6年3月10日(日)
13時30分会場 14時開演
料金 3,500円
今回は、祭文松坂「石童丸」を演奏
長野市内にある「かるかや山西光寺」の竹澤環江氏がスペシャルゲスト。
その竹澤氏が「苅萱道新石童丸御親子御絵伝」の「絵解き」を口演してくださるそうです。
今から楽しみです。
みなさまもぜひ一度、「瞽女唄」体験してみてはいかがでしょうか。