近くの小学校の4年生に、視覚障害者のことを話す機会をいただきました。
担任の先生からは、簡単に子どもたちにもできることをということでしたが、4年生の理解度がわかりません。
先ず、100均のスケッチブックを買い、言葉を提示しました。
更には、当会の副代表のアイデアで、ほんの3行ほどの文章を点訳ボランティアさんに打ってもらいました。それを全員に配りました。
それから私の自己紹介を目をつぶって聞いてもらいました。
また、話の合間に、短い文を2種類読みましたが、その時も同様に目をつぶってもらいました。
90人ほどの子どもたちに応えてもらったりしながら、40分ほど話しました。
次の日には早速、子どもたちからお手紙をもらいました。
先生からは、「話はもちろんのこと、言葉を提示してくださったり、点字を打ったものを準備してくださったりと、さまざまな手立てをとってくださったことで、子どもたちにとって、よりわかりやすく、たくさんのことを知ったという、充実感いっぱいの時間になりました。その嬉しかった思いを手紙にしました」と。
視覚障害者には、全盲と弱視の人がいる。
大きな困りごとに、歩くこと、読み書きがある。
その歩くことのサポートに、白状、盲導犬、ガイドヘルパーがある。
読み書きのサポートには、点字、音訳があるということなど、ざっくり話しました。
「点字を勉強したい」「音訳が、時間がかかるということにおどろいた」「AIではなく、人の声がいいという人がいることに、びっくり。ぼくだったら早いAIを選ぶ」
「おばあちゃんが目が不自由で、音訳のことは知っていた。音訳って大変なんだとわかった。これを機に、自分で読んで、おばあちゃんにわかりやすいか聞いてみようと思った」
「目の見えない人になりきるために、目を閉じてお話を聞くと、いつもより、しっかりくっきり聞こえたような気がした。目の不自由な方は見えない分、感覚や聞く力がするどいのかなと思った」
更には、ホームからの転落事故が後をたたないということに、多くの子どもたちが、声をかけたいと書いてくれていました。
瑞々しい感性に溢れたお手紙に、私の方もたくさん学ばせてもらいました。
全ての障害者に優しい気持ちを忘れず、いろいろなことに挑戦していってほしいと思います。
私の話をしっかりと受け止めてくれたみなさん、ありがとうございました。