社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター(杉並区)の初代理事長 高橋実氏が3月22日、亡くなられました。
92歳でした。
お別れの会が、7月7日 13時 グランドヒル市ヶ谷で開催予定です。ボランティア等が気軽に集まれる会だそうです。たくさんの参加を期待します。
通夜と告別式の際には、当会として、弔電を打たせていただきました。
北海道のご出身で、たしか2、3年前にはご長男と生まれ故郷を訪ねられたと伺いました。
幼少期に失明。
当時、視覚障害者の就労と言えば、ほとんどが三療。三療以外の道を求めて大学に進み、決して順調とはいえないなか、毎日新聞社に入社。その後、点字毎日へ。
定年退職後、視覚障害者支援総合センターの前身「盲学生情報センター」を設立。
たぶん音訳ボランティアの多くのみなさまには、「競い合い助け合うコンサート〜羽ばたけ視覚障害音楽家たち〜」の主催者として知られているのではないでしょうか。
コンサートのことを知り、一人でも多くの人に会場に足を運んでほしいと、小欄に書いたのがきっかけでした。
高橋さんのことも、センターのこともあまり、知りもしないのに実行委員を仰せつかりました。
あちらこちらに、手紙や葉書を書き、コンサートの宣伝をし、チケットを送りました。
つまり、私のお役は、チケットの売り捌きでした。
もちろん、発表の場の少ない若き視覚障害音楽家たちへの高橋さんの熱い思いに共感したからにほかなりません。
あの頃が懐かしいです。
みなさま、お別れの会でお会いしましょう。