6月初めのことでした。
一般社団法人 日本翻訳連盟(JTF)翻訳祭実行委員会プログラム委員の松浦さんから、メールが届きました。
10月〜11月の翻訳祭に「ことばを伝えるー情報、技術、文化、そして心を伝える」をテーマにオフラインとオンラインで開催されるとのこと。
点訳や音訳について話してくれる人を紹介してほしいという内容でした。
音訳について話せる人をたくさん知っています。紹介もやぶさかではありません。でも私は、全国の音訳者・ボランティアのネットワークの代表です。
私もその講演者の候補の1人に、加えていただきたいとお応えしました。図々しい気がしないでもありませんでした。
が、音訳ボランティア当事者として、音訳はもちろんのこと、それを必要とする視覚障害者等の読書や学習環境について、視覚障害者とは、全盲の人のこと、朗読は知っているが、音訳については、その言葉さえ知らないという多くの皆さんにお伝えしたいという思いが、勝っていました。
結果はすんなり、お願いしたいとお返事がきました。無名の私では、主催者として不安がおありかもしれません。私も口頭でお話しを伺いたいと伝え、ボラセンでお会いすることに。
松浦さんがお仕事のかたわら、音訳を始めたという一文が、ある時のメールに添えられていて、興味を惹かれたこともあります。
プログラム委員長の高橋さんと2人でいらっしゃいました。
私の話しが面白いと、正式に依頼がありました。
私は、今年の会場である金沢で、参加者を前に、話しをするのかと思っていましたら、オンデマンド登壇ということで、事前収録だそうです。あまり経験のないことで、戸惑っていましたら、収録当日、事務局のある京橋のビルの一室に松浦さんの他に、実行委員長とプログラム委員のみなさんが集まってくださることに。
おかけさまで、聴衆もなく1人でカメラ相手に話すより、よほど心強かったです。ありがとうございました。
藤田の思いが、びんびん伝わってきたと言っていただきました。お一人の方からは、翻訳と音訳は似ていると言われました。
言葉を伝えるという共通点があると思いました。
たくさんの皆さまに、私の思い、音訳そのものについて、また音訳ボランティアのことそして、視覚障害者等のことをお話しできる機会をいただきました。
心から感謝申し上げます。ありがとうございました。