日本障害者リハビリテーション協会主催。
令和6年度 音声教材の効率的な製作方法等に関する調査研究事業 「デイジー教科書事例報告会」に参加しました。
同協会では、2008年度からボランティア団体等と協力して、小中学校の発達障害など読みの困難がある児童生徒に、デイジー教科書を製作・提供しています。
当初80名だった利用者が、昨年度は約2万5千人となり、前年比で約5千人の増だそうです。
小中の教科書は、90〜95%を網羅。しかし、高校では、導入なし。
ほとんどボランティア頼みで、これが精一杯とのこと。いずこも同じですね。
サイエンス・アクセシビリティ・ネットの鈴木先生や他の方の報告も興味深かったです。
特に心ひかれたのは、長野県内の高校生、上野くんのお話し、彼を中学からサポートし続けている池田先生のお話しです。
何と言っても当事者の話は、1番です。
サポートしてくれる先生がいたから上野くんは、どれだけ心強かったかと、思いました。
やはり人ではないでしょうか。
現場で、その児童生徒に寄り添う人がいるかどうかが、大きいといわざるを得ません。
先生方の多忙さを理解しないわけではありませんが。
上野くんは、小1の漢字で躓きました。小2までの単元テストは、最高で30点。
読みが苦手な上野くんのようなお子さんには、全てルビ付きのデイジー教科書が有効。
その後は、テストで80点以下はなしとのこと
しかし中2の担任が、デイジー教科書を使うことを禁止。1人だけ使わせることは、許可できないと。
最終的には、母親の直談判で、使用許可が出ました。
高校では、デイジー教科書の手当てはないため、また教科書を読むことが困難に。
新たなにAccess Readingを紹介されたが、保護者や本人による申請手続きが大変。使い方も難しい。
また、池田先生にサポートしてもらった。
せっかく新たなツールができても、当事者自身にとって、ハードルの高いものは、サポートしてくれる池田先生のような方が身近にいないと、とても厳しいと感じました。
ここで、当会会報前号の高校の先生による寄稿「高校生を指導する教育現場の声」を思い出しました。
文科省には、現場の声を聞いて、対策を考えていただきたいと思います。
対象は、明日の日本を担う児童生徒です。
リハ協の情報センター長村上さんは、当事者からの声でないと、なかなか聞いてもらえないんですよと。
よーくわかります。
大変貴重な報告会でした。