No.570 デイジー教科書事例報告会

日本障害者リハビリテーション協会主催。
令和6年度 音声教材の効率的な製作方法等に関する調査研究事業 「デイジー教科書事例報告会」に参加しました。

同協会では、2008年度からボランティア団体等と協力して、小中学校の発達障害など読みの困難がある児童生徒に、デイジー教科書を製作・提供しています。

当初80名だった利用者が、昨年度は約2万5千人となり、前年比で約5千人の増だそうです。

小中の教科書は、90〜95%を網羅。しかし、高校では、導入なし。

ほとんどボランティア頼みで、これが精一杯とのこと。いずこも同じですね。

サイエンス・アクセシビリティ・ネットの鈴木先生や他の方の報告も興味深かったです。

特に心ひかれたのは、長野県内の高校生、上野くんのお話し、彼を中学からサポートし続けている池田先生のお話しです。

何と言っても当事者の話は、1番です。

サポートしてくれる先生がいたから上野くんは、どれだけ心強かったかと、思いました。

やはり人ではないでしょうか。

現場で、その児童生徒に寄り添う人がいるかどうかが、大きいといわざるを得ません。

先生方の多忙さを理解しないわけではありませんが。

上野くんは、小1の漢字で躓きました。小2までの単元テストは、最高で30点。

読みが苦手な上野くんのようなお子さんには、全てルビ付きのデイジー教科書が有効。

その後は、テストで80点以下はなしとのこと

しかし中2の担任が、デイジー教科書を使うことを禁止。1人だけ使わせることは、許可できないと。

最終的には、母親の直談判で、使用許可が出ました。

高校では、デイジー教科書の手当てはないため、また教科書を読むことが困難に。

新たなにAccess Readingを紹介されたが、保護者や本人による申請手続きが大変。使い方も難しい。

また、池田先生にサポートしてもらった。

せっかく新たなツールができても、当事者自身にとって、ハードルの高いものは、サポートしてくれる池田先生のような方が身近にいないと、とても厳しいと感じました。

ここで、当会会報前号の高校の先生による寄稿「高校生を指導する教育現場の声」を思い出しました。

文科省には、現場の声を聞いて、対策を考えていただきたいと思います。

対象は、明日の日本を担う児童生徒です。

リハ協の情報センター長村上さんは、当事者からの声でないと、なかなか聞いてもらえないんですよと。

よーくわかります。

大変貴重な報告会でした。

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