15日は葛飾、16日には八王子の盲学校を訪問しました。あちこちおじゃまするたびに、お忙しい中、校内の案内をしていただき感謝です。(15日鶴岡、島村・16日三浦、猪俣 同行)
まずはその場に足を運び校長先生、副校長先生、図書室の先生方と直接お話しをすることで、私たち「全国音訳ボランティアネットワーク」の活動を知っていただきたい。そして、私たちはどんなお手伝いができるのかを考えたいというのが目的のひとつです。
理療科のあるところとそうでないところとでは、ニーズが違います。医療関係の音訳というとだれもがすぐに読めるものではありません。ややもすると尻込みをしがちですが、自立のために必須なものですから、この分野の音訳活動には力を入れていかなくてはなりません。より連携プレーが重要になってくると思われます。
さて、ここで主に理療科のない学校のお話。お子さんたちに良書に親しんでもらいたいと思います。「点字をしっかり教えてほしい。その為に盲学校に入れたのだから」という保護者の考えがあり、その他の手段で読書を進めるということは現実、難しいというお話を伺いました。
一方でとても充実した図書室のある学校で過ごした全盲のA先生は「ここの録音図書のおかげで本が好きになりました。長文の小説を点字で読むことは限界があるのではないでしょうか。それぞれのリズムがありますから」とおっしゃっていましたが、とても印象に残るお話でした。
お子さんたちが耳からの読書に慣れていないということであれば、対面朗読や読み聞かせから入ってもいいのではないでしょうか。いずれにしてもそれぞれの図書室にお子さんたちが喜んで借りてくれるような録音図書が1冊でも多く並ぶようになるといいです。その為に地域のボランティアを活用していただきたいと思います。