2月22日(日)、「アクセシブルな電子本を届けよう!—読書に障害のある読者が利用できるシステム構築をめざして」が開かれ、3題の講演がありました。(都内・日本教育会館)アメリカのジム・フラクターマンさん(ブックシェアプロジェクト代表)の話が一番興味をそそられました。
ブックシェアとは、会員制のウェブ図書館サービスで、入会金と年会費を払った読書障害者(うち、80%が視覚障害者)はウェブ図書館にアップされている電子本を自由にダウンロードし、自分にあった読書スタイルで読書をすることができます。ここの実績を評価したアメリカ政府は予算をつけて、教科書や教材の電子化を委託しているという話は「進んでいるアメリカ」というより「遅れている日本」を考えました。
利用者、ボランティア、出版関係者、一般とさまざまな立場の人が集まって中身の濃い何時間かを共有したことは大きな意義のあることと思いました。毎回主催のバリアフリー資料リソースセンター(BRC)の事務局の皆さまにはお世話になり、感謝しております。
(スタッフ同行 居谷)