No.104 1通の投書から

9月1日付、朝日新聞「声」欄に、懐かしい名前を見つけました。北海道の今井房江さんです。当音ボラネットの立ち上げの頃から熱心に応援をして下さっている会員のお一人です。

内容は同紙の8月27日付夕刊に『視覚障害者のための点字版「選挙公報」が前回の3倍近い約11万2千部が印刷され各都道府県に発送される』という、記事が載りました。このことは大いに評価できるが、中途失明者の多くは点字の習得が容易ではなく、点字版の「選挙公報」だけでは片手落ち。音訳版でもぜひ同様に情報を届けて欲しいというものでした。音訳者も必要なことにはきちんと声をあげていくべきだと今井さんの投書に教えられました。

さて、マニフェストについては、こちらも私たちの会員である「テープ版読者会」(東京)に社民党から直接依頼があり、音訳をし、党に納めたと報告をいただいておりました。その他の政党のものはどこかで点字版か音訳版が出されたのでしょうか。「選挙公報」に関しては、2年前、初めて合成音声で、そして今回は肉声で読まれたと聞き及びました。

各選管から利用者に配布されているはずですが、それぞれの都道府県で、活用方法がまちまちのようです。この辺の情報が周知されているわけではなく、利用者からはもちろん、音訳者からも当方に問い合わせがあるのが実状です。

今回の衆院選で特にマニフェストに注目が集まりましたが、これも全政党のものを手分けして音訳し、その情報を1か所に集約し、貸し出すということができれば便利です。来年2010年には参院選がありますので、次の会報「音ボラネット通信」に「選挙公報」の現状のようなことを載せてみたいと思っております。(予定)

皆さまも何かありましたら、情報をお寄せ下さい。

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