何日か前に静岡で桜が開花したと、新聞に小さく乗っていました。 今日、地元の石神井川沿いの桜並木の蕾の先が、ピンク色に染まっていました。季節は確実に巡っています。被災地のみなさまのその後のご無事と健康を祈るばかりです。
さて24日は、私たちの例会の日でした。計画停電のために、電車の20%くらいは運休しています。時刻通り電車が来ず、集まってくるのに、よけい時間がかかります。そんな中で、私たちは、粛々と総会の準備を進めています。
ところで、福島県広野町の会員、猪狩丈夫さんが、震災の翌日から私の住まいのお隣の地域に避難していることがわかりました。「気晴らしにボラセンにどうぞ」とお誘いしました。たまたま、直前に満タンに入れておいたガソリンのおかげで、避難指示も出ていない時点で、これは危ないかもと自宅を後にしたそうです。
半日くらいで帰れるだろうと、軽い気持ちで出てきて、2週間近くたちました。練馬のご実家に身を寄せられているそうです。幸い地震や津波の被害から免れた家が、そこにあるのに、帰るに帰れない状況になっています。地元の様子やボランティアのみなさんの様子を伺いました。もはや、完璧に音訳活動は停止状態とのこと。
突然の会議への参加でしたが、外からの目で貴重な意見を伺いました。猪狩さん自身は明るく元気そうにしていますが、不安とくやしさと悲しみがない交ぜになったような表情がかいま見られました。こういう思いをなさっている方々が、どれほどいらっしゃるのかと思うと、胸がふさがります。
ちょうどこんな時、何人かの方たちから、音ボラネットとして募金をしたらという提案をいただきました。せっかく音訳ボランティアの団体として行うのなら、たとえば日赤を通じて、被災者に送るというような漠然としたものではなく、送り先を限定したほうが、いいのではということになりました。できれば被害にあわれた視覚障害者団体、盲人会のような所が、いいのではと思います。 猪狩さんの提案でもあります。
4月上旬の総会案内の送付時に、詳細をご案内したいと思います。尚、総会当日も募金箱を用意致しますので合わせてよろしくお願い申し上げます。