「毎日、厚労省のHPから発信されている災害情報を、視覚障害者にもわかるようにするために、PDFファイルの変換作業をお手伝いしてください」と呼びかけました。当音ボラネットの会員である九州の大木さんを中心に新規会員になったばかりの方、一般の方(お仕事をもっている方)、そして高知の学生さんと支援の輪が広がっています。日々反響があり、みなさまの真心に感謝申し上げます。
さて私は、以前、取材を受けたことのある政党の記者と連絡をとりました。震災後、現地入りし、ずうっと取材を続けているそうです。国は、緊急情報をすべての国民に、すみやかに平等に伝えるという努力をしているでしょうか。日頃から、情報障害者といわれている視覚障害者への配慮がなされていないことをお伝えしました。すると、対策本部の事務局長が、依頼者の藤原さんの地元、高知県選出の議員ということもあって即、厚労省に申し入れをしてくれました。「福祉の党」とうたっているだけに対応が早いと思いました。
現在、従来通りアンダーラインのあるものと、アンダーライン抜きの二種類がアップされています。当事者である藤原さんが、今まで陳情してきた賜物であり、皆さまの後押しの結果だと思います。多くの知恵と力を結集すれば、突破できる、と書きましたが、とりあえず一歩前進です。
更にまた、仙台市の音訳ボランティアの佐藤さんから、嬉しい情報を寄せていただきました。この佐藤さんは、震災後に入会なさった方です。3月30日、東北関東大震災視覚障害者支援対策本部宮城県支援センター(仮称)が設置されることになったそうです。スタッフが直接困っている視覚障害者や支援の必要な方のところに出向くそうです。また、宮城県視覚障害者福祉協会では、今回の震災で白杖をなくした方に無償でお送りするそうです。以下に詳細を載せますので、何とか一人でも多くの被災地の視覚障害者に、この情報が伝わりますように、皆さまからもお伝えください。ぜひとも、よろしくお願いいたします。以下詳細です。
*きのう宮城県視覚障害者センターから、今回の大震災への支援のために上記センターに東北関東大震災視覚障害者支援対策本部宮城県支援センター(仮称)が設置される事になりましたと連絡がありました。スタッフが直接困っている視覚障害者や支援の必要な方の所に出向くそうです。
連絡先は宮城県視覚障害者福祉協会(電話022-257-2022)、仙台市視覚障害者福祉協会(電話022-213-5811)、宮城県視覚障害者情報センター(電話022-234-4047)、日本盲導犬協会仙台訓練センター(電話022-226-3910)の4個所です。
また、宮城県視覚障害者福祉協会では、今回の震災で白杖を無くした方に無償でお送りするそうです(全て直杖で曲がり柄のもの、長さ88〜121センチのもの)。電話022-257-2022まで連絡をとのこと。