伊藤忠記念財団の主催で「障害のある子どもたちのための読書サポート講座」が、開かれました。
今回は、「わかりやすく伝える技術」というテーマでし。まず、共同通信社の藤田康文さんからは、ご自身が関わっている、年4回発行のみんながわかる新聞「ステージ」のことを、伺いました。読者は「文字によるコミュニケーションが可能な知的障害者」を想定しています。そして「小学校3年生ぐらいがわかる文章」を、めざしているそうですが、子ども扱いはだめ、とのこと。知的障害のある当事者と支援者、そして新聞記者のみなさんで作っています。 一般紙とは違い、特に気をつける点は、難解な言葉、専門用語は、言い換える。回りくどい表現や抽象的、情緒的表現はさける等々です。
最後に、26日の一般紙に掲載された、平泉の世界遺産登録の話題を、参加者が各自まとめることになりました。平泉もついに世界遺産に!東北地方で初めての世界遺産が誕生しました。平安時代に藤原氏が建てた中尊寺などのお寺や庭が、ユネスコから世界遺産として、認められたものです。これらは、仏教の考え方と日本人の自然を大切にするという考えが一緒になって、造られました。今の日本、特に東北地方にとって嬉しいニュースです。
以上、私のまとめたものです。因みに先生からは、最後の部分は、固いと指摘がありました。
さて次は、音声ガイドボランティアグループ シティライツで活動している、武藤歌織さんです。音声ガイドとは、視覚に障害のある人のために、セリフとセリフの間に入れる場面説明だというお話から始まりました。情報を入れすぎると聴く側は疲れるので、ポイントを絞る。「平伏する」などという書き言葉は、分かりづらいので「深くお辞儀をする」というような表現にする。など興味深いお話が続きます。こちらも最後に、実践編が待っていました。
ディズニーアニメの「トムとジェリー」を順番に1分半ほどの場面を担当。ガイドをつけることに。テンポの早い楽しい子ども向けのアニメです。早いテンポに負けない若い人のガイドもおもしろい。私などは、その早さについていけず、意識しているわけではないのに、妙にゆったりしたガイドになり、それもありですね、と慰められて、初体験は、ハラハラドキドキでした。
でも、「わかりやすく伝える」というのは、音訳にも通じることで、少し変わった角度からの勉強になりました。