世界報道写真展2011(於 東京写真美術館)に行ってきました。「魂に響く写真の力」とあります。少なくとも紛争や飢餓のないこの国に住む私たちには、重すぎる世界の現状です。
ところで、この写真展のなかで「爪痕」と題し、東日本大震災の報道写真を一枚一枚写しだしているコーナーがありました。世界のフォトジャーナリストが撮った「東日本大震災」もあります。改めて今、この写真に残されたことを、私たちは決して忘れてはいけないんだと思いました。
6月中旬に伺った、石巻市の避難所で出会った男性の「これからもボランティアさんに来てもらいたい。俺らのことを忘れないでほしい」という言葉が、耳に蘇りました。決して忘れたわけではないのですが、思いが薄らいでいくような気がしないでもありません。日々、それぞれの生活がありますから、しかたないかもしれません。
しかし、この暑さで、未だ避難所生活を余儀なくされているみなさんは、どうしているだろうかとか、仮設住宅に移ったみなさんはと、何かの折にでも思いを馳せる心の余裕を持ちなさいと、映し出された写真が教えてくれました。
ところで、私たちが、送り先を視覚障害者に限定して募集した義援金は、会報「音ボラネット通信」第13号にご報告のとおり、日本盲人福祉委員会東日本大震災視覚障害者対策本部に寄付させていただきました。ありがたいことに音訳者だけではなく、点訳者や関連のみなさまからもご協力いただきました。
また以前、取材を受けた、のんびる(パルシステム生活協同組合連合会発行)で震災後の私たちの取り組みとして、義援金の募集が掲載されました。 ほんとうにありがたいことに、たぶん音訳とは直接関係のない読者の方からの送金が続いています。そんなことからも、義援金の募集を9月末まで延長させていただきます。
引き続き皆さまのご協力をよろしくお願い申し上げます。尚、義援金の送付先は以下になります。重ねてよろしくお願いします。
郵便振替口座 口座番号 00100−3−280500
加入者名 全国音訳ボランティアネットワーク
*お手数ですが備考欄に 『義援金』と明記してください。