22日、東日本大震災被災地の情報支援体制を考える〜読み書き支援員シンポジウムが新しくなった衆議院議員会館で開かれました。一部の図書館や社会福祉協議会で行われている、読み書きサービスの全国的な普及を目指す、大活字文化普及協会 「読書権保証協議会」の主催です。
冒頭から入れ代わり立ち代わり、挨拶に立ち、そそくさと席を立つ議員さんの姿に違和感を覚えた参加者もいたようです。正直なところ私も、落ち着きませんでした。しかしながら、このシンポジウムは、7月に行われた支援員養成講習会とは、違います。議員さんへのアピールが目的のものです。この支援員の制度化に向け、予算獲得のためには、まず議員会館での、このような形のシンポジウムが欠かせません。
今回も被災地はもとより各地から集った社協や図書館関係者、ヘルパー、音訳ボランティアとさまざまな立場のみなさんが参加していました。講習会修了者の姿も多く見受けられました。本当に熱心なみなさんです。このマンパワーは、大切にしなければなりません。こうしたい、こうあるべきだという理想形があります。しかし、残念ながらそれは、即実現可能なことではありません。
当ネットワークの、函館市の森田さんたちや、那須塩原市の松木さんや、品川区の取り組みを参考にしつつ、お互いにできることから始めてみませんか?
行政を動かすことは、そう簡単なことではありません。でも諦めず、さまざまな角度からアピールを繰り返し、アクションを起こしていきたいと思います。
私たちの念願だった著作権法の改正も利用者のみなさんを先頭に思いを一つにしたたくさんの人々の努力で実現したものです。
私も早速、いつも協力していただいている図書館館長に面会を申し込みました。事務局長の市橋さんとお訪ねする予定です。