行事が重なれば重なるものです。おかげさまで、「音ボラネット」の名前が、少しずつ浸透してきたようで、何かあれば、チラシが送られてきたり、案内メールがきたりします。それぞれに参加すれば、無駄はないと思いながら、身は一つ。政治家の先生のように、挨拶のみ5分から10分の滞在で次に移動、などということが、できるはずもなく、自ずと優先順位をつけざるを得ない状況です。
そんななか、3日の夜の小さな「ひなまつりスペシャルコンサート」にでかけました。 このコーナーでもお知らせしましたし、お世話になっている、出版UD研究会のMLにも載せていただきました。
中国は天津生まれ、京都在住の中国笛の奏者でテノール歌手の楊雪元さんのコンサートです。渋谷・宮益坂の「Cafe CEPIA」は40人余の来場者で超満員。「ベルナのしっぽ」の郡司ななえさんや、福島・広野町の猪狩さんはじめ、たくさんの音ボラネットの会員さんや点訳の人も集まってくれました。千葉や横浜からの人もいます。
ところで、楊さんの前にも3組のオカリナ等の演奏がありました。楽器もさまざまです。中国笛といっても、穴が一つの竹笛があったりと多様です。中国笛とのコラボで、大束晋さんのパンフルートを聴きましたが、私にとっては、初めての楽器でした。ルーマニア生まれで、「牧神パン」が吹いていた楽器だそうです。
さて、オカリナの多様性、中国笛の技法の奥深さ、「すごい?」の一言です。楽器にも触らせてもらいました。事前に、ぜひにとお願いした、白杖での「トルコ行進曲」は、やんやの喝采でした。
また、中途半端な声量だと、薄っぺらくなりがちな「千の風になって」や「北国の春」は、心にしみました。イタリアのカンツォーネ(ナポリ民謡)「オー・ソレ・ミオ」は、イタリアの先生に歌曲の指導を受けているというだけあって、圧巻でした。笛も歌も、バージョンアップした楊さんを、これからも応援していきたいと思いました。 みなさんが「楽しかった?」て言ってくれたこと、楊さんご夫妻にも喜んでいただけたことが、何よりでした。みなさま、ほんとうにありがとうございました。