このところ立て続けに、高校や大学受験のためのサポート依頼がきています。
先ずは、文京盲学校を受験予定の男性からです。
高校の入試対策のための国語の問題集を6月末までにデイジー図書でCDにしてほしい、というものです。こちらは、いつものごとく、新宿の南部さんにお願いしました。
私が、勝手に尊敬をこめて、「すぐやる課」と呼んでいるのですが、急いでお願いして断られたことがありません。頼もしいかぎりです。
ところで当然、教材は一冊ではないはず。確認すると、自力で音訳グループをさがして、すでに依頼済みだそうです。心強いことに、みんな音ボラネットの会員でした。そう話すとビックリしていました。
「みなさん心よく引き受けてくれました。でも3ヶ月も、かかるんですよね」と。
「こういう急ぎのものに対しては、受け手もできるだけ早くと思っています。でも、一種の専門書ですから、下調べや校正にも時間がかかります」と伝えました。
本人にしてみれば、一日でも早いにこしたことはないわけです。
一方、都内「いとでんわ」の大谷さんからは、大学受験用の問題集を音訳してくれるグループはありませんか、と。こちらも6月末までの急ぎのもの。「いとでんわ」でもすでに4冊請け負っていて、これ以上はムリということです。こちらもいろんなことに対応している熱心なグループです。
この件に関しては当ホームページで音訳者の募集をしています。
さて、高3の筑波大学附属視覚特別支援学校在学のお子さんのことで、保護者の方からメールがきました。
弱視が進行しているが、点字の読み速度が遅い。授業では、拡大読書機を使用。しかし、持ち歩くことができない。来春の受験に向けて2時間以上もかかる通学時間にも勉強できればと思っている。ホームページでテキスト化の活動のことを知った。テキスト化できれば、本人がPCーTalkerで聴けるし、文字を拡大して読むこともできる。親として、私もテキスト化の勉強がしたい。
しかし、手っ取り早いのは、プレクストークで録音するのがいいと思い、取り扱い説明書を片手に頑張ってみたが、うまくいかないと。
そもそもプレクストークは、視覚障害者向けの録音・再生機です。見える人には、逆に扱いにくいと思います。
取り急ぎは、地元小田原の音訳グループに直接、録音技術について、教えてと、お願いしました。初めは、どこそこに登録している人でないと対応できないきまりになっているとの答え。ならば、グループとしてではなく、メンバーのどなたかが、個人で対応してとお願いして引き受けてもらいました。
上記3件は、受験用資料の変換依頼です。
そのうち2件は、音訳でということでしたが、こういうものは、正に「テキスト化」が、一番あっているものだと思います。今後、生徒さんの学びを支えるための依頼が増えてくることは、必至です。
この保護者の方には、総会・分科会にも参加してもらい、分科会では、当事者の保護者として、一言熱く語ってもらう予定にしています。
母の叫びは、切実です。
参加のみなさんと、このお子さんにとって、どんな支援が一番いいのか、考えていけたらと思います。
どうか、よろしくお願いいたします。