文化庁に陳情に行ってきました。
去る6月、モロッコのマラケシュで「全盲の人々、視覚障害のある人々、あるいはその他のプリントディスアビリティのある人々のために、出版物へのアクセスを改善するマラケシュ条約」が採択されました。
そして、このことを受け、著作権法の改正が必要と、要望書を提出しました。
日本盲人会連合の大橋さん、弱視問題研究会の宇野先生、障害者放送協議会の井上さん、全国拡大教材製作協議会の佐藤さんと、ご一緒しました。
2009年の著作権法の改正においては、点字図書館に加え、公共図書館でも著作権許諾がフリーとなり、公共図書館の音訳ボランティアにとっても、大きな前進となりました。しかし、地域ボランティアや社協の下で、活動しているボランティアは、そこからもれたのです。当時、非常に残念というより、悲しいというのが、正直な気持ちでした。
図書館ボランティアと何らかわりなく、視覚障害者支援をしている上記の多くのボランティアにも、活動の幅を広げてほしいというのが、私の思いです。
著作権法第37条第3項にある「政令の定めるもの」という規制を無くしてほしい。すべての音訳ボランティアが平等に活動が進められるように、格段の配慮をお願いしてきました。
文化庁の著作権課長はじめ4人の担当者の方々が出席。こちら側は、論客揃いです。
初めに各5分ずつそれぞれの団体の紹介と簡単な要望内容を述べました。
私はといえば、みなさんの足を引っ張っているのではないかと案じながら、当事者として話しました。手弁当で、いかに苦労しながら、利用者のために、日々頑張っているかを伝えました。
宇野先生からの「お疲れさまメール」には、「インパクトのある話だったので、お役人もボランティアの方のご苦労がよくわかったと思います」とありました。
また12月に再訪問することを約束してきました。
この度の要望を文化庁がどう受けとめてくれるのか、期待をしたいと思います。