No.305 「トイメン2013」

あちらこちらから、さまざまなお誘いを受けます。
特に秋は、各地でイベントがめじろ押し。
残念ながら、身は一つで、ついつい失礼することが多くなります。
「演劇結社ばっかりばっかり」の看板女優、美月めぐみさんから、何年も前から、ご案内をいただいていましたが、なかなか伺えず、今回やっと、友人と会場に足を運ぶことが、できました。
美月さんとは、「バリアフリー読書サークルYAクラブ」で、知り合いました。
その後、当会の「マンガも読んでみよう」シンポジウムに、元気なYAのみなさんと、シンポジストの一人として、出席していただいたこともありました。
さて、今回は第13回目の公演にして、新作的再演「トイメン2013」でした。

たぶん美月さんの言葉だろうと勝手に思いこんでいるのですが、「視覚障害役者?普通にいますけど何か問題でも?」が、合言葉だそうです。ここからして何だか、ワクワクします。
舞台は、とある図書館の一室。そこで、カルチャー教室で、朗読を勉強中の今風の若い女性が出会うのは、いかにも誠実そうな障害者サービス担当の男性職員。個性溢れる視覚障害者の男女二人。無責任な館長やら、町?の議員と思しき男性やら。
狭い朗読室で繰り広げられるのは、朗読ボランティアって何?そして図書館の在り方。視覚障害者の思い、等々。
クスリと笑い、あるあるとうなずき、対面朗読(室)のあり方を考えさせられたりと、とてもなかみの濃い舞台でした。
さすがみなさん、声がよく出ている、滑舌もよし、当然ですね。
美月さんは、歌もお上手!新発見。とても楽しく、レベルの高い舞台だと思いました。
今後もみなさんだからこそできる舞台をぜひ、お願いします。
一人でも多くの方に観ていただきたいです。

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